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空を目指したトビウサギ

キバリです。更新は気が向けば。過去は二次創作東方話を書いていました。今は雑談多め。多分。

白鳥の行方

秘密のお話3作目ー!

今回のは以前Twitterで見かけたネタから広げたものですが、遡って探しても元のツイートが見つからず、そもそもTwitterで見かけたものだったのか…?となったものです。元ネタの人カモン!((
ではでは書き出してみます…誤字脱字さーせん!!
[視点が変わるときには======を貼って区別します]
 
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私は、本を読むのが好きだった。
今までたくさんの本を読んだ。
本を持って近くの公園に行ってベンチに座り、木漏れ日と優しい風にあたりながら、心地よい時間を過ごしていた。
ある日、私はいつものように座って本を読んでいると、ベンチに一羽の鳥が止まった。
美しい白い翼をもつ、小さな鳥だった。
私は静かに本を置いて、じっとその小鳥を見つめた。
最初は私を警戒しているのか、なかなか近づいてくれなかった。でも、優しく、目と目をずっと合わせていると、トトトッと数歩、私の方へ近づいてくれた。
私は嬉しくなって、思わず「わっ」と声をあげてしまった。すると、その声に驚いた小鳥はバッと飛んで行ってしまった。
ごめんなさい。
ちょっと悲しかったけど、またあの小鳥には会えるような気がした。
 
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私は一羽の鳥だった。
翼を広げ、妹と一緒に空の旅をしていた。
休憩の為に止まった公園の木から、1人の人間の女の子を見つけた。ベンチに座って、何かを見ている。
あれはなんだろう?
私は近づいて女の子が見ているものを確認しようとした。
すると女の子はその見ていたものを置き、私を見つめた。
最初は怖かった。でも、その女の子の優しい瞳を覗いていると、自然と警戒心は無くなっていった。トトトッと数歩近づいてみると、女の子は「わっ!!!」と大声を出した。
その声に思わず私は飛び上がってしまった。
後ろを振り返ってみると、悲しそうな表情の女の子が、私を見つめていた。
ごめんなさい。
また今度、この公園に来よう。
あの女の子が、少しだけ気になるから。
 
 
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私はまた同じ公園に来て、同じベンチに座った。また来ないかな、淡い期待を持って本を広げた。
すると、またま同じ位置にあの小鳥がとまった。
来た!
私は満面の笑みになり、そしてポケットから一枚のビスケットを出した。小鳥をおびき寄せるための秘密道具だ。
すると小鳥はビスケットに引き寄せられ、昨日よりも近づいてくれた。
私は声を出さないように堪え、ビスケットを細かく砕き、手のひらに出した。
小鳥はしばらくそれを眺めているように静止したあと、トントンと跳ねて、手のひらのビスケットを一口啄んだ。
くすぐったい!と思ったのと同時に、私に触れてくれた嬉しさで体が震えた。
小鳥は危険がないことを確認できたのか、手のひらのビスケットをたくさん食べ始めた。
そして粗方食べ終えると私は手のひらを自分の顔に近づけた。
「おいしかった?」
私は小声で小鳥に話しかけた。
小鳥はチチチ、と短く鳴いた。
嬉しかった。
私は小鳥を空へ放して、家に帰った。
 
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私は再び公園を訪れた。
そして、あの女の子を見つけた。
ベンチにとまると、女の子は笑顔になり、私に美味しそうなものを差し出した。
くれるの?私に?
しばらく戸惑ってしまったけど、女の子が私の動きを待っているから、私は素直にその美味しそうなものを一口食べた。
すると女の子はさっきよりも笑顔になった。
私はその美味しいものを全部食べた。
女の子は「おいしかった?」と言葉を出した。
まだ人間の言葉は理解ができない部分があるけど、今のは多分、私に問いかけたのだろう。
私はとりあえず声を出して反応をしてみたら、女の子は優しく笑った。
女の子は私を空に掲げた。もういいの?
もう少し一緒にいたいけど…。
私は翼を広げて、空へと帰った。
また、会いたいな。
 
その晩、私は妹にその女の子とのやりとりを話した。妹は、嬉しそうに聞いてくれた。
一緒に行こうよ、と誘ったけれど、妹は、
私は姉さんが楽しそうにしているのを聞けるだけで十分だよ、と微笑みながら言った。
 
 
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私は、毎日のように公園に行って、小鳥と一緒に遊んだ。
私は小鳥のことを「チィちゃん」と名付けた。
「チチチ」と可愛く鳴くことから取った。
チィちゃんと一緒に公園をまわったり、本を読んだり、お話をしたりした。
うちにこっそり連れて行って飼っているインコと会わせたりもした。
チィちゃんも飼いたかったけど、チィちゃんには帰るところがあるんだよってお母さんに言われたから、チィちゃんとは公園の中だけで遊んだ。
私とチィちゃんは仲良しになった。
チィちゃんが、学校のお友達だったらいいのになぁ、と思った。
 
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私は、毎日のように公園に行って、女の子と一緒に遊んだ。
一緒に遊びながら、人間の言葉を勉強して、理解していった。
女の子の名前は「あやの」。
そして、あやのは私に「チィちゃん」という名前をつけてくれた。
あやのちゃんと一緒に公園をまわったり、本を読んだり、お話をしたりした。
あやのちゃんが飼っているインコともお話しした。
あやのちゃんはいい子で優しいから幸せだよ、とインコは話してくれた。ちょっと羨ましかった。
私とあやのちゃんは仲良しになった。
こんなに楽しい日々は初めてで、楽しかった。
こんな日が、毎日続けばいいのになぁ、と思った。
 
 
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「チィちゃん、ごめんね。」
私は、中学生になる前に、少し遠くの町に引っ越すことになった。
この公園には来れなくもないが、頻繁に来ることは無理だろう。
チィちゃんを連れてきたかったけど、お母さんの話を思い出した。
チィちゃんにも、家がこの近くにあるはず。家族もいるはず。
「チィちゃんとお別れは寂しいけど、仕方ないんだよ…」
私はチィちゃんを抱きしめた。
「ありがとう、チィちゃん。チィちゃんは私の一番の友達だよ…」
チィちゃんはチチチチと鳴いた。チィちゃんは、今どんな気持ちなんだろう。
「本当、チィちゃんが人間の友達だったら、よかったのになぁ…」
この気持ちも、お互いのこれからのことも、伝わるのに。
私はチィちゃんを高く、高く掲げた。
チィちゃんは私をしばらく見つめた後、オレンジ色の空へと飛んで行った。
私は、チィちゃんの姿が見えなくなるまで、その空を見つめた。
私の頬には涙が伝っていた。
 
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あやのちゃんが、悲しそうな顔をしている。
どうしたのかな。何かあったのかな。
あやのちゃんは、私に「ごめんね」と謝って、私に悲しい理由を話してくれた。
よくわからないけど、ここから離れてどこかに行ってしまうことらしい。
あやのちゃんは私を抱きしめてくれた。
ここから離れるってことは、もう会えないってこと…?
そんなの嫌だ!
あやのちゃんがここから離れるのなら、私もついていく。
私は鳴いてあやのちゃんに意思を伝えようとした。でも、あやのちゃんにはただの鳥の声にしか聞こえないだろう。
あやのちゃんは、私を高く掲げた。お別れの時になってしまった。
とても悲しい。
でも、私はまた、あやのちゃんに会いに行くよ。絶対。ついていくよ。
それまでの、少しだけのお別れ。
私はオレンジ色の空へと飛んだ。
綺麗な色だね、とあやのちゃんが褒めてくれた翼を広げて、妹の待つ家へと帰った。
 
 
家に帰ると私は妹に気持ちを吐き出した。
妹は理解してくれて、スッと側に寄り添ってくれた。
私達は鳥。人間とは違う生き物だ。
妹のその言葉を聞いて悲しくなった。
実は、いずれ姉さんがこうなってしまうだろうと思って、私は探しておいた人がいる。少し長い旅になるだろう。
妹はそう言って翼を広げた。
私は首を傾げた。どういうこと?
妹は、明日出発する。ついてきて。とだけ答えた。
 
翌朝。私はもうすぐ旅立つだろうあやのちゃんを追って飛ぶつもりだったが、すでにあやのちゃんはあの家には居らず、仕方なく妹の後をついていくことにした。
飛んで飛んで飛び続け、どこかの山奥にたどり着いた。
妹は小さな山小屋の前で止まり、チチチチ、と鳴いた。
すると、深い緑色の服を着た人間の女性が山小屋から出てきた。
「おぅおぅよく来たねぇ。おや?お友達かい?」
女性は妹の頭を撫で、そして後ろにいる私を見た。
妹は、私の姉さんです。と女性に言った。
「そうかい彼女が問題の小鳥さんかい」
女性は私に近づいた。
…ん?
声が聞こえるの?!
私は驚いた。女性は頷いた。
「私は動物専門の手助けをしているんでね。だいたいの動物の声は聞けるよ。どれ、お前さんや、どうして私の所に来たのか、話してくれないか」
女性は私を抱き上げた。困惑する私に妹が、姉さんの、今までのあやのさんとの話をして。と優しく言った。
私は女性にあやのちゃんとのことを全て話した。
 
話を聞いた女性はふむふむと頷きながら少しの間考えるような仕草をし、口を開いた。
「なるほど、つまりお前さんはその女の子とずっと一緒に居たいんだな」
女性はくるりと背を向けた。
「よくいるのだ。狩人に恋をした兎や、木こりの手伝いをしたい鹿、人の子供になりたいバッタ…私はそういうのの相手をしている」
女性はニヤリと笑った。
「ーお前さん、人間になりたい気持ちはあるかい?」
人間になる…?!この女性は何を馬鹿げたことを言っているのだろう。そんなこと、できるわけ…
「ふふふ、私を侮るでない。」
女性はそう言って近くを飛んでいた羽虫を掴んで何かを唱えた。すると、羽虫はどんどん大きくなり、姿を変え、小型の梟になってしまった。
その梟は女性の肩にとまった。
「どうだ、驚いたか?…すまんな、急に姿を変えてしまって」
梟はくるりと首を回して、いえ、大丈夫です。鳥になりたいと思っていたところでしたから。と言った。
「…小鳥さんや、もう一度聞く。人間になりたい気持ちはあるかい?」
私は目を閉じた。蘇るのは、あやのちゃんとの楽しい思い出。そして、あやのちゃんの言葉。
『本当、チィちゃんが人間の友達だったら、よかったのになぁ…』
私は決心した。
人間になりたいです。
女性は「そうかい」と笑った。
 
「まず、人間になるときの説明がある」女性はガリガリと土の上に模様を描きながら言った。
「ひとつ。これは人間問わず別の生き物になるときの注意だが、1度変身したらそれから20年は私でも変身を解くことはできない」
20年経ったら、解こうが解くまいが自由だ。
女性は山小屋からたくさん布を持ってきた。
「次に、変身する人間の特徴だが…これは、なるべくお前さんの望みどおりにする。人間の当然の知識・記憶と、存在も人間関係も、全て今までそうであったように組み込むから安心しろ」
端からみれば、とんでもない魔法のようだが、そのことを簡単に言った女性は一体何者なのか。
「私か?言っただろう動物専門の手助けをしている人間だ」
この人、声に出さないことも聞くことができるのか。
「じゃあ、最後だ。人間になるとき、動物は体の一部を犠牲にする必要がある」
女性は山小屋から鹿の角や何かの虫の羽を取ってきて私に見せた。
「お前さんの場合は…そうだな、その綺麗な翼を頂こう。安心せい、痛みは全く無い。人間に変身した瞬間、私が取るからな」
その言葉を聞いて、ぞくっとした。まだ取られていないのに、翼がジワリと痛んだような気がした。
「それでも、人間になると言うのなら、始めよう」
…いや、あやのちゃんと一緒に居ることができるなら、翼くらいくれてやる。
私は描かれた模様の中に入った。
 
「覚悟はいいか?…おっとすまん、妹さんや、もう少し魔方陣から離れてくれ」
心配そうな妹の顔。そうだ、人間になったら妹と一緒に暮らそう。
お願いします。私は女性に言った。緊張する。
女性は両手を模様に押し付け、何かを唱えた。
すると、模様が光り出し、私を包んでいく。
温かい光に私は目を閉じ、いつの間にか意識を手放していた。
 
目が覚めたとき、私は山小屋の中にいた。
「成功したぞ」女性は私に鏡を向けた。するとそこには、
白い髪の女の子がいた。
「これが…うち?」
そう呟いたのは人間の言葉だった。でも、知っている人間の言葉とは若干異なるようだ。
「人間関係や自分の情報は、この紙に書いてあるからよく読んでおくように」
女性は私に紙を手渡した。別の手には私にあった翼が握られていた。それを見て私は心が痛かったけど、紙を受け取った。しかし、ぼやけてよく見えない。
「おう、忘れていた。鳥の時よりも視力がガクンと落ちている。これをつけなさい」女性は私にレンズのついたもの…眼鏡をかけた。すると、さっき見た私の姿はよりはっきりして見えた。
紙を読むとなるほどここからは遠いところから引っ越してきたことになっているから、少ししゃべる言葉が違うのか。
そして、嬉しい一文が。
『春から七森中学校一年生。あやの…杉浦綾乃のクラスメイトである』
クラスメイト!心が踊った。
「姉さん、起きた?」妹の声。その方向を見ると、私とよく似た女の子が一人。
「…え?!」私は混乱した。もしかして…
女性は大笑いした。
「実はお前さんを変身させた後、妹さんも人間になりたいと言ってきてな。いやぁ1日にこんなに力を使ったのは久しぶりだ。ちなみに、お前さんの双子の妹になったぞ」
「姉さん、これからも一緒やで」
「…まったく、うちの妹は!」
私は妹を抱きしめた。嬉しい感情が溢れてどうしようもなかった。
 
「では、気を付けて帰るんだぞー達者でなー!」
女性は私達を見送ってくれた。山を下り、街を歩き、そして、これから生活をする家へとたどり着いた。
妹と歩きながらしゃべるうちに、だんだん自分の話す言葉に慣れてきた。妹も同じ言葉を使っている。
私達は…うちらは家に入り、すみずみ見回した。そして部屋に入り、荷物を置いた。
置かれた勉強机。本棚。興味を引くものはたくさん。
これからの生活が楽しみでしょうがなかった。
またあやのちゃんと過ごせる。今度は意志が伝えられる。楽しくおしゃべりができる。
 
私は生きる。
小鳥の『チィちゃん』から、
人間の『千歳』として。
 
 
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ファンタジー要素満載のゆるゆり妄想でした。
そもそもなんでチィちゃんは人間の言葉を理解できて、あやのちゃんはできないのか?みたいな疑問が書き終えた後たくさん湧き上がりましたがきっとチィちゃんはすごく勉強したのです目をつぶって下さい…
前半の視点が交互になるところ表現難しかったー!
久しぶりに長いお話を垂れ流したー!
 
幼少期綾乃ちゃんと小鳥の秘密。
実はあの白い小鳥は千歳だったのです!
千歳は綾乃と一緒に居たいが為に翼を失い、人となり、綾乃と再び会う…2度目の初対面だー!
そこから千歳は綾乃と仲良くなろうとアプローチして見事親友の座を勝ち取る…ちとあやぁ…
 
要約するとこんな感じでしょうか。
 
ではまた次のお話で。
ただいまてーきゅう沼にハマっているので、もしかしたらそれ関連のお話を垂れ流すかも…?