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空を目指したトビウサギ

キバリです。更新は気が向けば。過去は二次創作東方話を書いていました。今は雑談多め。多分。

リレー小説 XX

※これはつらね、わんころ、キバリの三人で行っているリレー小説です。

衣玖話→リレー小説 ⅩⅨ - 犬小屋という名の倉庫

キバリの前回話→リレー小説 ⅩⅦ - 空を目指したトビウサギ

 

ついに20話!長くなったなぁ…

 

※グロ描写にお気を付けて!!※

 

鈴仙のその言葉に皆ハッとした。結界の位置が分からなければ、誘導のしようがない。

「先生、どうする…?」メディスンが不安そうな声で聞く。

慧音は走りながら考え、悩んだ末、皆に言った。

「しかたない。私たちは妖夢の所に向かうか」

慧音以外の全員がえっ、という顔をした。

「そんな…相手はかなりの強者だよ?もし、下手に向かって先制攻撃を食らったら…」

妹紅が心配そうに慧音を見る。慧音はうつむいた。

「…しかし、誰かが向かわないと、妖夢は弱らない。弱らせないと結界に誘導した時に妖夢は暴れて結界を破壊してしまうかもしれない…そうしたら、早苗たちの努力が無駄に…!!」

慧音は立ち止まり、後ろを向いた。

風の刃の攻撃は弱まっているようだが、まだ続いている。

「私は、皆のために尽くす。皆のために、私はっ…!!」

慧音は地面を強く蹴り、逆走しようとしたが誰かが腕をつかみ、止めた。

「一人で抱え込まないで。私たちは、仲間でしょ?」

「そうです!一人で行かないでくださいよ」

「メディも行く!!」

慧音は振り返った。妹紅、鈴仙メディスン、皆立ち止まり、慧音を見ていた。

「ね?私たちも、慧音のために尽くしたい。皆のために尽くしたい。だから…」

『一緒に、頑張ろう?』

「皆…」慧音は涙が溜まった目を拭うと、笑った。

「そうだな。一緒に頑張ろう!」

風の刃は、何故か止まっていた。

 

 

「慧音さん、あれ!」

逆走してすぐ、鈴仙が遠くに見えるものを指差した。

小さく聞こえる激しい音と共に光る稲妻。あれを使う人物は、すぐに思い当たった。

衣玖…!!

「もうすでに衣玖が接触していたか!早く加勢しなければ!」

慧音がスピードをあげると、皆もついていくようにスピードをあげた。

 

雷の音は大きくなっていっている。もうすぐだ。

全員がそう思った時、少しの間だけ、雷が止まった。

何が起こったのか、メディスンが上を見たとき、それは起こった。

 

まるで木々を吹き飛ばすような強い風。それは自然に起こったものではなさそうだった。

そのことに最初に気がついたのは妹紅で、すぐに慧音の前に覆いかぶさり、盾になった。

何をしている、と慧音が言おうとした時、慧音の目に恐ろしいものが映った。

大きな風の刃が一つ、強風に乗ってこちらに向かってきていた。

その刃は不規則に回転し、どこに当たるか予測ができなかった。

メディスンも、鈴仙も、目を瞑っていたのでその刃に気づいていないようだった。

慧音は咄嗟に叫んだ。

「皆、逃げろ!!」

その声に二人はハッとし、目の前を見た。

慧音も刃を避けるべく、妹紅の横に体をずらし、妹紅の手を引っぱった。

しかし、刃はもう目前まで迫っていた。

間に合わない…!慧音が思った時、突然誰かに押され、慧音は茂みの中に突っ込んだ。

ハッとした時にはもう遅かった。

―慧音を押した少女は優しく微笑んでいた。

 

シュビビッ!!

風の刃が、何かを切る残酷な音がした。

 

 

 

 

風の刃は妹紅の首に直撃し、切断して進んだ。

頭を失った妹紅の体は地に倒れこみ、大量の血を吐き出しながらビクンビクンと痙攣している。

頭は後方に飛び、転がった。

 

風の刃がもたらしたものは、それだけではなかった。

僅かに逃げ遅れたメディスンの左腕の付け根あたりを切り裂いた。

勿論、腕はボトッ、と落ちた。

―妹紅と違ったのは、血が全く流れなかったのだ。

「え…メディちゃん…?」鈴仙は震えた声でメディスンを見ていた。

肝心のメディスンはもげた腕を見ると「おー」と何故か声を上げ、何でもなかったかのように腕を拾った。

「ちょ、ちょちょ、メディちゃん平気なの!?」慌てて鈴仙が避難した茂みから飛び出してきた。

するとメディスンはにっこり笑って言った。

「うん!メディ人形だから血がないし、取れたくらいじゃ死なないよー!」

これどーしよー?と腕を付け根にくっつけようとしている姿は、少し恐怖を感じるものだった。

 

一方、慧音は急いで妹紅の首を追いかけ、拾い上げた。

その妹紅の表情はあの時と同じように微笑んでいた。

とりあえず胴体とくっつけなきゃ、慧音は元きた道を戻ろうとしたとき。

森の奥に、緋色の衣をまとった少女が倒れていることに気がついた。

まさか、さっきの風で…!

慧音はすぐにそこへ首を抱えながら向かった。

 

「衣玖!衣玖!大丈夫か…っ!!」

慧音は衣玖の姿を見たとき、一瞬言葉を失った。

あまりにも悲惨だった。

全身傷だらけの血みどろで、刃物が刺さったような深い傷もあった。

これが妖夢の力なのか、思い知らされた慧音は衣玖を担いで、鈴仙達のところへ戻った。

 

「あ、慧音さん!メディちゃんが…ヒッ!」

慧音を見た鈴仙は、短く声を上げた。

「けけけけけーねさん!?それは…!!」

慧音は担いでいるものをチラリと見ると、鈴仙に伝えた。

「急患だ。すぐに手当してくれ」

 

慧音は衣玖を鈴仙に任せ、妹紅の元に向かった。

出血は止まっているものの、断面は回復していなかった。

慧音は抱えていた首をそこにのせた。しかし、すぐに落ちてしまったので、もう一度のせ、支えた。

すると、境目が徐々につながり始め、数分経つ頃にはもう完全につながった。

しかし、意識は回復していなかった。

仕方なく、慧音は妹紅を抱え、鈴仙たちの元に行った。

 

「衣玖さん…早く目を覚ましてください…!!」

傷のひどいところを消毒しながら呟く。傷が多すぎて、全部は処置できなさそうだった。すると、

「れーせんさん!こんなの見つけたー!」

メディスンがたくさんの植物を抱えて戻ってきた。

腕はとりあえず毒液を接着剤がわりにして仮止めにしているらしい。

腕の処理が終わると、役立つものを探して森に消えたのだった。

メディスンは鈴仙の前に植物を広げた。鈴仙は目を見開いた。

それは、ドクダミ、ガマなどの薬草だった。

「あっちに泉っぽいのがあったのー!そこに生えてたやつ取ってきたー!!」

「泉って…!水は綺麗だった?!」

「んー多分。湧き出してるとこあった気が…」

「メディちゃん、そこに案内して!」

水と薬草が確保できるなら、治療出来るかもしれない…!!

降りてきた幸運に鈴仙は感謝して、衣玖を抱え、メディスンのあとをついて行った。と、そこに

「どうした、鈴仙。何かあったのか?」

妹紅を抱えた慧音がやってきた。鈴仙は「いい場所をメディちゃんが見つけたんです」と言ってメディスンの後を追った。

慧音もついて行った。

 

メディスンが見つけたそこは、本当に泉だった。

まるで森の奥に隠されたようにあったその場所は、岩の隙間から清水が流れていて、植物もたくさん生えていた。

鈴仙は衣玖を寝かせると、短くなった包帯や小さいガーゼに綺麗な水を染み込ませて、傷を拭いたり、額に当てたりした。

メディスンはガマの花粉を傷につけたり、葉を石ですりつぶしたりして、治療を進めた。

慧音は未だ意識が戻っていない妹紅に水を飲ませたりした。

「本当に、何なんだ今夜は…」そう呟いて、空を見上げた。

 

夜は、まだ、永い。

 

 

 

2905文字!なんとか書き上げたぜ!!

 

今回はシリアス!に!して!みた!!疲れた!!!

あと核に向かえなかった…(´;ω;`)早苗さん頑張って…!!(

首チョンパ書けたから満足!!あとメディスンの腕ぽろり!←

衣玖さんも拾っといたよ!!

 

こんなんでいいのかな…?

 

おまけ。

その頃の永遠亭。

てゐ「そーれ!」

リリー(黒)「?なにしてるん?」

てゐ「んーちょっと鈴仙たちに幸せパワーを」

リリー「?なんで?」

てゐ「危ない感じがしたから」

リリー「???」

 

 

コメ返し。

つらね>>

わーいナカーマ!!

やっぱり総受けになるよね!よかった!!((

 

流石に今日はメディ慧書く体力はのこってないぜ…また今度!