読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

空を目指したトビウサギ

キバリです。更新は気が向けば。過去は二次創作東方話を書いていました。今は雑談多め。多分。

メディ慧過去話 6

次の日の夜。メディスンは目を覚ました。そして辺りを確認し、無名の丘を出た。

その真上には綺麗な満月。メディスンは人里に向かって歩いた。

 

人里に着いた。メディスンは慧音に早く会いたくて、大通りを駆けた。

夜でも人里には明かりが灯っていて、ほんのりと明るかった。

メディスンは自分の記憶を頼りにして、慧音の家にたどり着き「おじゃましまーす!」と声をかけて慧音の家に入った。

玄関の扉は開いていたものの、中は暗く、人の気配が全く無かった。

メディスンは「先生ー?」と言いながら奥に進んでいった。

部屋を片っ端から探していっても、慧音の姿がどこにもない。

最初は何でもなかったメディスンも、だんだん不安になってきて、歩く速度もゆっくりになってきた。

居間にやってきたとき、机に手紙が置いてあったが、メディスンは文字の読み書きができないので、何が書いてあるかわからなかった。

そして、ついに最後の部屋、おそらく慧音の書斎だっただろう、その扉をメディスンはそーっと開けた。するとそこには「!?」

 

まるで凶暴な妖怪に荒らされたように物が散らばっていた。

そしてそこには一つの人の影が。

 

―――緑がかかった髪から伸びている角。尻尾、赤い瞳。

そう、

妖、怪、だった。

その妖怪はメディスンを見ると、ゆらりと体をこちらに向け、近づいてきた。

メディスンは後ずさりした。しかし、恐怖で足が震え、すとん、と転んでしまった。

それでも妖怪は一歩一歩進んでくる。

半分涙目のメディスンは震えながらも、声を振り絞って呟いた。

「…先…生…?」

その時、妖怪はバッとメディスンに飛びかかった。

*

 

目が覚めた。

メディスンは、あの妖怪が飛びかかってきた時、気を失ってしまったらしい。

妖怪に襲われたはずなのに、あの時と同じ場所にいるし、傷一つ付いていない。

メディスンは不思議に思いながら立ち上がり、目の前の荒らされた部屋に入った。

朝日が差し込んで、少し明るくなっていた。

メディスンは散乱している本や巻物を片付けながら、部屋をきれいにしていった。

爪痕が残っている畳は直しようがないのでそのままにしておいた。

そして、机の上を整理しようとしたとき。

メディスンは書きかけの巻物の横に倒れている湯呑に入っている液体に目が止まった。

見た目はお茶だけれど、中身に毒の香りがかすかにしたからだ。

試しに舐めてみると、やはり何かの毒だった。

メディスンは毒を力にするため、一発で分かった。体に力が溜まってくる。

そしてメディスンは確信した。

(これを飲んだせいで先生はああなっちゃったんだ…)

メディスンはあの妖怪が慧音だと気付いたのだ。

あの時、メディスンを襲った妖怪、その片手には慧音と同じように包帯が巻かれていて、暴れたせいで少し解け、毒に犯された紫の傷が見えていたのだ。

そして慧音はこの毒を飲み、妖怪になってしまったんだと推測した。

しかし、なぜ毒を飲んだのか…?メディスンは机の上を片付けながら思った。

机の整理が終わり、メディスンは一旦無名の丘に戻ろうと玄関に向かおうとした時。

ボロボロの畳の上に何かが落ちていることに気がついた。

「これは…羽?何でこんな所に…?」

 

 

お待たせしました。夏休みのが終わるまでに完結させたいので一日に複数話書く事もあるのでお気を付けて。

コメ返し。

わんころ>>

慧音

ふむ。社交性の有無か。成程、そう考えることもできるのか。

確かに、受けになるのは社交性があまりない方が多いな。先生一つ勉強になったぞ。

ありがとう。

 

慧音先生は息抜きにちょっとお話したかったようです。ほら、堅いお話ばかりだと皆寝ちゃうから。