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空を目指したトビウサギ

キバリです。更新は気が向けば。過去は二次創作東方話を書いていました。今は雑談多め。多分。

隠された藤の人里

クイズは…サーセン、終わりませんでしたああああorz

なので…今日は冬休み最後なので、新しいキバ得設定公開でも。↓

 

人間の里、阿求の屋敷。

「ようこそいらっしゃいました。さぁ、どうぞ。」

阿求は、部屋に入ってきた妹紅を座らせ、お茶を出した。

妹紅はありがとう、と短く言ってお茶を啜ると「で、それで話って何?」と聞いた。

妹紅は昨日集まった時に、「明日私の家に来てください」と阿求に言われてやってきたのだ。

すると阿求は袖から一つの古い本を取り出した。「えぇ、ちょっと昔の事を尋ねたくてですね…」

阿求は古い本を開いて、内容を現代語に直して読み始めた。

「『妖怪の楽園と呼ばれているこの地は、人間にとって地獄のような場所だ。人間はいつか妖怪の手によって滅びてしまうのではないか、と私は洞窟の隠れ家で思った。

ある時、どこからともなく白髪の少女がふらりとやって来て、私の隠れ家に近づく妖怪を退治してくれた。その少女の名は《藤》と言った。

その少女は妖怪を倒す術を持ち、次々に人々を救っていった。

いつしか藤様は小さな里を作っていった。我々が妖怪に怯えることなく暮らせる場所ができた。

藤様を称え、ここを《藤の人里》と呼ぶことにしよう。』」

 

阿求はパタン、と本を閉じた。妹紅はムスっと顔をしていた。阿求は口を開いた。

「…これは恐らく一番古い人間の里の歴史が書かれています。今まで人里は、今の里の長の先祖がここを作ったとされていました。しかし最近、この本が私のところに届けられたのです。この本の著者が、里の長の先祖と書かれているので偽物ではないでしょう。

…ここに出てくる人里の創立者、『藤』。この人についてなんですが――」

阿求は少し言葉を詰まらせたが、勇気を出して妹紅に言った。

『この少女はあなたではありませんか?』

 

この話には続きがあった。

藤に救われた人々は、人里をどんどん大きくしていった。

しかしとある事件によって、人々は藤が『バケモノ』だと気づいてしまった。

それからしばらくして、藤は里から消えたのだ……ここまでこの本には書かれていて、その後は白紙だった。

 

妹紅はしばらく黙っていたが、大きく息をつくと、話し始めた。

「…あいつらは『藤様、藤様』と慕ってきたのに、私が不老不死だと分かると、急に私を避けるようになった。ものすごく傷ついたね。人を神様のように扱ってたくせに。

だから私は人里を出て竹林で暮らした。妖怪だろうが人間だろうが関係なく殺した。もう何かどうでもよくなっちゃってさ。そしたらあいつら、今度は私のことを『鬼』だってさ。」

妹紅は可笑しそうにククク、と笑った。阿求はそのまま話を聞いた。

「人間ってのは異質を嫌う生き物なんだ。よく起こるいじめとかも、だいたい『太ってるから』『運動があまりにもできないから』とか…自分とは違う存在をいじめるだろう?」

「あなたも人間、でしょう?」「うん、人間だよ。でも『異質な人間』さ。」

妹紅は窓から外を見た。寺子屋が終わったのだろうか、子供たちが隠れ鬼をして遊んでいた。

「…慧音はすごいよな。半分獣でも人間たちに受け入れられてる。そこまでの信頼を得たのは、多分、ものすごい努力をしてきたからだと思う。」「…」

「普通の人間から異質の存在になった者同士、だからかな、私はもっと彼女のそばにいたいって思う時があるんだ。…ん、話がそれたね。」妹紅はぬるくなったお茶を飲んだ。

「いえ、大丈夫です。お話ありがとうございました。」阿求は本を袖に戻した。

「この本はとあるお宅の倉庫にあった物だったのです。そこの主人が古紙をまとめている時に見つけましてね。本来ならそういった書物は昔から稗田家や慧音先生が保管されているはずなんですけども――――」

「…隠された歴史、ってわけか。」「…そうですね。」

幻想郷から消えていた『藤の人里』。それは始まりが変えられた後の『人間の里』だった。

「この話、慧音先生はご存知なのでしょうか?」「…いいや、恐らく知らないね。知ってたらとっくに私に尋ねていたはず。」

「この後、伝えておきますか?」「いや、いいや。面倒なことになりそうな気がするんでね。」

妹紅は立ち上がった。

「じゃあ、私はこれで。」「はい、ありがとうございました。」

阿求も立ち上がって深いお辞儀をした。

妹紅はすぐに屋敷を出た。そして、今の人里の守護者――愛しい彼女が待つ家へと歩いて行った。

 

 

 

そんな、過去の話。あきゅもこでしたー

コメ返しーやっと時間取れた!

わんころ>>

もこけーねは甘い。皆得一の甘さを誇りたい。

リリー「げんきになぁれ♪」

私にも元気と時間をくださいっ!!((

あけおめー!!今年もよろしくねーヽ(*´∀`)ノシ

わんころ大好きだよおおおおおお(((o(*゚▽゚*)o)))