空を目指したトビウサギ

キバリです。更新は気が向けば。過去は二次創作東方話を書いていました。今は雑談多め。多分。

君まで届け、不死の想い 10

これで終わるかな…!!

 

 「はぁ…半人、半獣ですか。」「そうだ。今まで隠していてすまなかった。」

慧音は次の日の朝、里の人を集めて、自分の正体を告白した。

「…何?皆、どうしてそんな反応をする。」慧音は不思議そうに慧音を見ている里の人

たちの反応に驚いたのか、そう聞いた。すると、里の人たちは口々に言った。

「だって、慧音先生は慧音先生でしょう?何を今更…」

「先生は優しい妖怪だったんですもの。私は先生は妖怪なのにこんなただの人間を

 想ってくださって、とても嬉しいですわ。」

「妖怪に変身するんだー!!ねぇ先生、変身して見せてよ!!」

「み、皆…」慧音は里の人たちの言葉に思わず涙が出てしまった。

「では先生、これからもよろしくお願いしますね!」その言葉を最後に皆解散して

いった。「よかったね、慧音。」そんなやりとりを少し離れた所で聞いていた妹紅が

近寄ってきた。「ああ…本当によかった…!!」慧音は嬉しさのあまり妹紅に

抱きついた。妹紅は涙を流している慧音の背中をなでながら思った。

――慧音、昨日里の人たちに言ったこと、覚えてないの?

『人間として生きている者を化け物扱いするんじゃない。

 そして、姿や能力を見るのではなく、その人の“心”を見て、受け入れられる心を

 持ちなさい。』昨日の慧音の言葉が、今日の慧音を受け入れられるように

したんじゃない、と。

「妹紅、本当にありがとう。お前のおかげだ。」

「私も、ありがとう。慧音のおかげで、今の私がいる。」

二人は抱きしめあいながら、お互いの想いを確かめるように唇を重ねた。

 その後、満月の夜でも慧音は人里の中を歩けるようになった。

それに、ハクタク化した姿は子供達に大人気。

あと、どこで知ったのかは分からないが、寺子屋の黒板に、慧音と妹紅の相合傘が

書かれた事もあった。

 

 慧音が正体を告白した日の翌日の、朝。妹紅が起きるともうすでに慧音の姿は

無かった。これも、いつもの事なのだが、目をこすりながら居間に行くと、そこには

朝食と、手紙が置いてあった。妹紅が手紙を開くと、それはあの赤い鳥が描かれた

手紙だった。そこには丁寧で、美しい字がびっしりと書かれていた。紛れも無い、

慧音の字だった。

妹紅は手紙を読み終えると、また畳んで置いた。そして、慧音が用意してくれた朝食を

食べ始めた。その顔は、とても幸せそうな顔だった。

 

 私はとても、幸せです。今を生きていて、嬉しいです。

 不老不死も悪くないと思います。 なぜなら、

―――大切で、大好きな人に出逢えたから。

 

 

これで、「君まで届け、不死の想い」は終わりです!

読んでくれてありがとうございました!!

 

コメ返し。

わんころ>>

妹「だって、目の前にあったら見ちゃうでしょ?」

寅パル過去話、投稿するんだったら、楽しみにしてるZE★

あ、おすすめ曲紹介ありがとうどんげ!!